症状について
歯がしみる原因は知覚過敏だけではありません。例えば虫歯・歯周病(歯の根元が露出したり、腫れたり)・咬み合わせ(咬耗)・歯磨き(磨耗)etc・・・原因によって処置の方法は違います。原因が知覚過敏だった場合、短期間でしみるのが止まったり長期にわたって何年もかかることがあります。いずれにせよ歯科医院でチェックしてもらうことが大切です。
口腔乾燥症(ドライマウス)と言われ唾液の分泌低下により起こるものです。口が渇いたり、口の中がネバネバしたり、食べ物が飲み込みにくくなったりします。また、カンジタ菌が増加しカンジタ症を併発したり口臭、虫歯、歯周病、風邪、肺炎などの感染症にかかりやすくなったり味覚障害を引き起こす可能性があります。さらに唾液の分泌量が低下し乾きが進行すると舌表面がひび割れ、割れたしたの痛み(舌痛症)で食事がとれなくなったり、しゃべりづらくなる事もあります。原因はストレス・唾液を妨げる薬物の服用・老化による唾液分泌の低下・あごの筋力低下・口呼吸など様々です。対処法は飴をなめる、ガムを噛む、水を含む、氷をなめる、日頃から水分をこまめに取る、唾液腺のマッサージ、原因薬物の中止や変更、人工唾液の使用など。特に薬物を服用中の方は自己判断せず主治医や専門医に相談することをお勧めします。
永久歯と違い乳歯の神経は反応が鈍く痛みを感じにくくなっています。神経が死んでしまい中が腐って痛みが出るほどに虫歯が進行する場合を除き、虫歯を削っても神経までいかないケースでは痛みを感じることはありません。
赤ちゃんや幼児などの小さい子供は、歯ぎしりによって上あごを鍛えているといわれています。また、子供の歯ぎしりとは、生えてきた歯が上下できちんとかみ合い すり合わせができるように 体が自然に調節する作業で、大人と異なり、子供の歯ぎしりは病的ではなく、正常な成長をしている証だとも言われています。歯の成長過程にある子供の歯ぎしりは、あまり心配せずに見守りましょう。
いつ始めたらいいの?」という問いに対して簡単にはお答え出来ないのですが、逆に言いますと、その判断は極めて難しくて様々な要素を含んでいることになります。実際の臨床の場では、多くの要素を熟考したうえで患者さんと相談しながら決めていくことになります。
歯槽膿漏とは、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けてしまう病気です。最初に歯肉炎が起き、それがさらに進行すると歯周ポケットができます。そうなるとプラークコントロールが難しくなってしまいます。そしてさらに歯周病が進行すると、周囲の骨が溶かされていきます。 主な原因は歯垢です。
歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします(痛みはほとんどの場合ありません)。そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます。
虫歯は、歯の表面についた歯垢(プラーク)に、虫歯をつくるミュータンス菌が棲みつき、糖分を栄養にして酸を出します。この酸は歯の表面の硬いエナメル質を溶かし、その部分に穴をあけます。これが虫歯の始まりです。虫歯菌の中でも最も悪い菌はミュータンス菌といいます。ミュータンス菌は生後10ヶ月~36ヶ月くらいの間に、保護者(主に母親)から感染します。
変色ですが、何かの理由により神経が死んでしまったのかもしれません。例えば、転んだ拍子にぶつけてしまった等です。医院に行かれることをお薦めしますが、そのまま経過観察でよいという結果になるでしょう。痛みや腫れが出て来たら早急に歯科医で相談してください。
変色にはさまざまな原因が考えられます。一般的に考えられる原因は加齢やお茶、コーヒー、コーラ、タバコなどによるものです。また、発育期の構成物質(テトラサイクリン等)の服用による副作用やフッ素の使用による変色も考えられます。
自然に抜けることはよほどの歯周病でもない限りまずありません。もしそのようなことがあった場合は根元が残っている場合がありますので、すぐに歯科診療を受けてください。
生まれながらに乳歯の前歯が足りないことがあり、歯が生える時期が遅かったり、歯並びに大きな隙間があったりすることで気付くことになります。家族的に歯の本数が足りない場合や永久歯の数との関連性もあり得ますので、一度歯科に行かれることをお勧めします。
口の中の清掃不良や歯周病、ドライマウス(口腔乾燥)などお口の健康トラブルが口臭の原因になっているといわれています。実際に、歯周病など口の健康を損ねたことによる口臭は、特に強く感じます。定期的な歯科検診で口腔ケアをしてください。
虫歯は口臭の大きな原因の一つです。 歯が腐っているのと同じ状態なので虫歯自体からも臭いが出ますし、 虫歯で穴があいたりするとそこに食べかすがつまり、 虫歯の菌でその食べかすが腐食してそれも臭いの原因になります。ただし虫歯以外の原因も考えられますので一度歯科診療を受けることをお勧めします。
完全に治せるかどうかは個人差がありますが、ある程度予防する方法はあります。まず寝床に入ったらリラックスした状態で口を閉じて、歯と歯の間は空間を開け、舌を上の歯の裏につけるようにしてください。舌は上の歯につけるイメージです。無理に行う必要はありません。これをリラックスした状態で心でも唱えながら毎日続けることで少しずつ改善すれば大成功です。
親知らずを抜くか抜かないかは、親知らずが歯としての働き(咬む)をしているか、していないかで判断できます。虫歯になっていても、歯としての働き(咬む)をしている場合には、虫歯が大きくなければ、治療して残すこともあります。